あなたの家の冷凍庫の中には「保冷剤」って眠っていませんか?
ケーキなどを購入するときとかにもらえる保冷剤、ついつい捨てずに冷凍庫に保管して、気付いたら冷凍庫を占拠していたなんていう話は珍しくありません。
もちろん必要のない保冷剤は処分しておきたい所ですが、

ちょっと待った~!!
保冷剤の役割って一定期間物を冷やしておくだけと思っていませんか?
実は使い方ひとつでいろいろと便利なことにつかえるんですよ!
ここでは
・保冷剤って冷やす以外に使い方ってないの?
・保冷剤って何で出来てるの?
・保冷剤を活用する時の注意点って何?
これらについてご紹介します。
保冷剤の成分を見れば再利用方法が見えてくる?!
そもそも保冷剤って何から出来ているのか知っていますか?
こんなことを言うとなんだか理科の実験みたいな感じがしますが、結構大事ですよ。
何から出来ているのか分かれば、活用法もなんとなーくわかってきます。
保冷剤の中身のほとんどは水です。
そしてほんの少しの高吸水性ポリマーを含ませてジェル状にしています。
「吸水性ポリマー」と聞いてピンと来ないかもしれませんが、紙製のオムツに使われています。
オムツっておしっこをたくさん吸っても膨らむだけで漏れたりしませんよね(限界はありますが)。
これが、吸水性ポリマーの力で、水を吸うと膨らんでジェル状となるのです。
この特徴を生かして作られているのが保冷剤という訳なんです。
ちなみに今現在日本で作られている保冷剤のほとんどは口にしても安全なものが使用されていますが、人に害がないとは言い切れないのでもちろん口にはしないでくださいね。
保冷剤の再利用方法5選
保冷剤の中身や性質がわかったところで、保冷剤の再利用方法をいくつかご紹介しましょう。
消臭剤に
全ての保冷剤が使えるという訳ではありませんが、保冷剤は消臭剤として使用することができます。
消臭剤に使える保冷剤は、
- パッケージに「使用後は消臭剤として使えます」と書いてあるもの
- 植物抽出物が入っているもの
となります。
別の容器に移し替えたり、ゴミ箱の中に入れておいたりすると嫌な臭いを吸い取ってくれるので便利です。
芳香剤に
中身を出した保冷剤に好きな香りのフレグランスを少量しみこませておくと、保冷剤の水分が蒸発する時にフレグランスの香りがほんのり香る芳香剤になります。
水分が蒸発して乾燥したら、また水分とフレグランスを含ませれば再利用できますし、使い終わったら普通に燃えるごみとして処分できます。
保水材に
保冷剤の中身の正体は「高吸収性ポリマー」。
この高吸収性ポリマーの特徴は、たくさんの水分を溜めておくことができるという事です。
という事は、土に混ぜておくと保水材として使用することができます。
これは実際に砂漠や農家などでも使用されている方法なのでぜひ試してみて下さい。
ただ、保冷剤の原料の中に防腐剤が入っていると保水材には使用できないので注意が必要です。
虫除けに
保冷剤は、芳香剤にも使用することができるというお話をしましたが、これを応用することで虫除けにもなるんです。
保冷剤に虫の嫌がる香りを含ませると、芳香剤として楽しみながら虫除け効果も期待できます。
虫除けになる香りには、
- レモンユーカリ
- レモングラス
- ハッカ油
- ゼラニウム
などがあるので、避けたいものに合わせて選んでみて下さい。
カイロに
凍らせることで長時間冷やすことができる保冷剤ですが、実はカイロとしても使用することができますよ。
使い方はとても簡単で、40℃程度のぬるま湯に保冷剤を数分入れて温めるだけ。
ほんのりとした温かさが持続するので、カイロとして活用することができますよ。
他にも、目の上に載せてアイケアとしても使用することができます。
保冷剤を再利用する時の注意点
活用方法ひとつでいろいろと便利な保冷剤ですが、使用する時にはいくつかの注意点があります。
ではどんなことに注意すればいいのでしょうか?
排水溝に流さない
保冷剤を再利用する時は、ほとんどパッケージから中身を出して使用しますよね。
しかし、使用後に排水溝に流すのだけはやめて下さい。
保冷剤はジェル状なので、つい水に流しだしですが、含まれているのは高吸水性ポリマーとなります。
高吸水性ポリマーは水分を含めば含むほど膨らむ性質を持っているので、排水溝に流すと膨らんで詰まってしまう可能性があるのです。
保冷剤の中身は使用したら燃えるごみとして処分するようにしてください。
子供の誤飲に注意する
保冷剤の中身はジェルなので、見た目はゼリーのような感じですよね。
その為、特に小さな子は口にしないように注意してください。
今日本で作られている保冷剤は安全なものだとは言われていますが、古いものの中には危険なものもあります。
どちらにしても、もし口にしてしまったら水や牛乳を飲ませて様子を見るようにし、心配ならかかりつけの病院を受診することをお勧めします。
保冷剤は寄付できるって知ってた?
たまってしまった保冷剤、捨てるのはもったいないけれど再利用も面倒…という場合には寄付をしてみませんか?
意外かもしれませんが、NPO法人の中には保冷剤の回収をしたり寄付を受けたりして、それを発展途上国などに送って医療などに活用してもらっているところがあります。
寄付をする際の送料は自己負担となることがほとんどですが、少しでも困っている人の厄に立ててほしいと思ったら寄付をするのも一つの方法ですよ。
保冷剤の寄付を受け付けている所
保冷剤を捨てるなら乾燥させるとエコ!
保冷剤の成分のほとんどは水分ですよね。
その為、保冷剤を捨てるといっても水をそのままゴミとして捨てているのと同じ状態となります。
自治体のほとんどは燃えるごみを捨てる時になるべく水分を切ってと言われているのではないでしょうか?
そんな時には、保冷剤を捨てる前にしっかりと乾燥させるのがおすすめ。
時間はかかりますが中身を出して干しておけば、水分が蒸発して軽くなりますよ。
保冷剤の再利用方法まとめ
凍らせて冷やすだけにしか使用できないように思われる保冷剤ですが、実は様々な使い道があります。
こんなに活躍してくれる保冷剤をそのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。
ぜひ貰った保冷剤をあなたなりの活用方法で役立ててみて下さいね。
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